2012年6月3日日曜日

95円台に下落のユーロ円、来週の展望

5月30日の記事でも触れたが、ユーロ円はユーロ導入後の最安値に近づいている。もう一度下の月足チャートで現在の値位置と169.97の史上最高値である2008年ピーク以来の下落相場を確認しておきたい。



今年1月につけた安値97.04を割り込み週末の米雇用統計発表後には一時95.59まで下落した。もっとも引け値では1月安値レベルの97.00まで戻している。

日足を見ると、昨年後半からの下落が今年1月に安値97.04で一旦底を打ち、3月には111.43まで反騰した。その後105円~108円台のゾーンで推移した後先月初めに105円台のサポートと雲下限を明確に割り込みここまで続落してきている。


ユーロドルについて書いた前記事でも述べたが、ここでは欧州信用問題のようなファンダメンタルズは取引の参考程度に止め、テクニカルで話しを進めることをご理解頂きたい。これは実際の取引でも同様で、私の場合ファンダメンタルズを根拠にした取引はしない。


さて趨勢を把握した上で、少し短い時間足のチャートで月曜日からの戦略を考えてみよう。
下落の勢いが強く一方的なため、このサイズではただ下がっているだけのチャートになってしまうので最も遠景にしているためローソクが潰れてしまっている。

4時間足では過去5週間に渡にわたり雲下での推移で、MA24(水色の移動平均線)に抑えられ続落している。先週一時MA24を上抜けたが実体で抜けたのはこの時だけだ。ただこのチャートでは分かり難いが、先週末の米雇用統計発表後に大きく下げた後の戻りで長い下ヒゲを出している。



1時間足で見ると、週初までのレンジを火曜に下にブレイクして、木曜に1月安値97.04を割り込むと、そのレベルがレジスタンスになって推移した後に金曜の86円割れなった。その後急速に97円ミドルまで戻して1月安値レベルの97.00で引けているのが分かる。



もう少し近景で見てみよう。長い下ヒゲがよく分かる。急落の戻りはMA55(赤い移動平均線)と雲の下限で抑えられ、97.00の節目で引けている。
この後、さらに戻りがあった場合の目処は木曜高値98.00付近や98.90付近、前週のレンジ下限99円ミドルなどが意識されやすい。移動平均先の推移と合わせて見るといいだろう。



上述の戻り目処を4時間スーパーボリンジャーに表示してみた。4時間ボリンジャーバンドでは-1σを上回る引けとなっている。週初の動き次第で何とも言えないが、バンドも収束傾向にあり一旦の調整を示唆している。各バンドは当然時間経過で位置が変化するので、節を根拠にしたラインを併用すると動きのある取引時間中でも分かりやすい。





週初からのトレード戦略だが、中長期のトレンドが下なのは疑う余地がない。ただ目先では一旦の調整になる可能性も高い。ユーロドル同様戻り売りが一番リスクが低いと考える。
週初から底堅く推移した場合は反発を狙って買いから入る手もないではない。日足レベルでの調整が入れば3~5円戻る可能性はある。ただ大きな流れに逆らったポジションであることをよく認識し、テクニカルの根拠と資金に合わせたストップオーダーは必須だ。


私としては、買い場は逃した感があるので、週初の動向を見て方針を決めようと思っている。基本的なスタンスは戻り売りである。



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